エッセイ– category –
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パスタは食べなかったし、隅田川花火大会には行かなかった、私のワンオペの話
土曜日の朝はいつも、さて今日から2日間は保育園がない日が始まるぜ、と思いながら目が覚める。 離婚してシングルマザーになった、かわいい我が子の親権を持つ私による、怒涛のワンオペの週末が始まる。 体力が無限に有り余った幼児は、クソ暑いだなん... -
20代が終わるので、20代を振り返ってみます
入院生活にも、ようやくちょっと慣れてきました。 病院食は相変わらず味が薄いけれど、そんなときには『おとなのふりかけ わさび味』があれば乗り切れることを学びつつあります。Amazonで箱買いしたのを、夫に看護師に渡してもらってどうにか入手してお... -
乱暴な春に別れを告げて、コロナ対策しているあの顔にムカついて
せわしなく私生活を営んでいたら、ブログや文章をきちんと書く時間などが無い日々を過ごしてしまっていて、もうちょっと発信頑張りたいんだよなァ、と反省しつつパソコンを開いて、ぽちぽちと書き始めているのが今日のこの文章です。 さて、ちょっと目... -
自粛期間のいま、人間らしい暮らしを失って
テレビで流れるニュースは、今日も繰り返しコロナについての深刻な数字を伝え、その危機感を伝えようと必死です。見ていると鬱々としてきますね、どうも雨宮美奈子です。 自粛せよ、STAY HOMEーーーと連呼されている今日この頃は、とてもじゃないけれ... -
今宵の東京も、田舎者の私をプリンセスにさせてはくれないけれど
昨夜の話。 コンビニでテイクアウトした安っぽい割に美味しいアイスコーヒーを飲みながら渋谷のラブホテル街である円山町を歩いていたら、むっとする匂いが鼻をついた。 それは歌舞伎町のものとも、池袋のものとも違う、なんなら私の地元である福岡の繁... -
自制できるくらいなら、最初から恋になど落ちないだろう?
20歳になった瞬間は、ドギマギしていました。 「これでもう成人ってことは、今日から私、いきなり大人って呼ばれちゃうの?」と不安になるほどに大人であることにまったく自信がなかったし、どこか「いやまだ子供ですから、甘く見てやってくださいよ」っ... -
脆く弱い人間は、電気羊の夢を見るか?
人間ってものは、綺麗に形取られた美しい精神を目指すのを是とするわりには、あまりにも脆くて弱い。 だって人間には汚い面が多く、ずるい面が多すぎやしないか。 いやはや、清廉潔癖という言葉は、いったいどの人間のためにあると言うのだろう? 愛とは... -
何者にもなれないことを知った女は、男とカメラに依存する
少しずつ、30歳が近づいてきた。 27歳となった今日この頃、「私まだ若いから」というセリフが通用しなくなってきたこと直に肌で感じ始めている。そろそろいい加減、立派に大人を演じなければならない。そんな気持ちをどこかに抱えている。 27歳。 周囲... -
セックスは、スクールカースト上位の人にだけ許された特権行為だと思っていた
この感覚を共有してくれる人がいる気もする……、と一抹の期待を込めて書いてみるが、私は10代の頃、キスだとかセックスだとか、そういう他人との性的接触というものは「スクールカースト上位の人にだけ許された」ものだと思い込んでいた節がある。 最近、... -
女という身体の輪郭が、私にはまだわからない
多分なのだけれど、私は私の「身体」のことがよくわかっていないらしい。 結婚も経た今、いまさら「えっと、処女なので……よくわかりません!」なんてフリをする気はサラサラ毛頭ないのだが、しかし自分の膣の位置ってよく分かっていないし(みんなはわか...