アナ雪しか知らずにMay J.のライブへ行った話
招待券をいただいたので今日、May J.の福岡でのライブへ行ってきました。
これが結構面白かったので、ちょいと文章として書き残しておきます。
正直、May J.のイメージはアナと雪の女王でのLet it goしか知りませんでした。
わたしは原作の映画が好きなので、iTunesで何曲かオフィシャルの歌もきちんとダウンロードしていたけれど、正直に言ってしまえば松たか子バージョンしか入れてなかったし、『声優やってる主役のひととまた違う、別バージョンが有るんだね〜』というイメージしか彼女の歌には持っていなくて(エンディング歌ってるのにね)、彼女の曲はダウンロードしていませんでした。というか、彼女のバージョンのほう、あまり知らないままでした。(公式なのにね)
そんな状態で『いやー、きっとLet it go歌ってくれるだろうな〜!』の期待のみで向かった、福岡市民会館。思った以上に混雑している入り口。周囲の駐車場は満車。
来るまでは正直、『May J.のファンって層どのへんなんだろう?男性なんだろうか?若いひといるのか?』などとまったく想像がつかなかった状態だったけれども、いざ見てみれば年齢層はバラバラで、若い女性からおじいさん的な人までいて。ファミリー層も多い。
しかし関係者入り口に並んでいると、眉毛の細いジャージ着てる活発そうな女の子、もっとハッキリと思ったありのままに言ってしまえば『E-girlsになりたかったけれどなれなかったガールズ』がいっぱいいて、なんやこれは〜、と思ってたらみんなエイベックスみたいなカードを持っていまして。
予想なんだけど、エイベックスのダンススクールみたいなとこの学生が招待されてたみたいでした。うーん、福岡で席、埋まらなかったのかなァ。だとしたら明日の大分県別府市での公演、大丈夫なのかなァ。余計な心配をしてしまう。
そんな中に深夜のドンキホーテにいそうな男子もたくさんいて、廊下に出てみればどう見ても未成年の男子達がぷかぷかと喫煙しまくり。もはや明らかに『心清らかにアナ雪を聴く層ではないだろう!?』と偏見を持ってしまう外見の人が大量にいました。…いやはやわたしは、偏見の多い人間なのですなァ。
そんな多様性、ダイバーシティ感抜群!のなかで幕が開けていきなり始まったのはDJ KAORIで聴いたことが実は何度もある『Garden』
May J. / Garden feat. DJ KAORI, Diggy-MO', クレンチ&ブリス …
あーーーこれかーーーー!
このクラブでガンガンかかってる歌、おぬし、May J.でしたかーー!
と実は知らなかった事実をいきなり知らされます。
てっきり、TiaraかBENIあたりの歌かと思ってました。本当にすいません。
そこからオリジナル曲とカバー曲がどんどんと交互にくる感じで、あまり彼女の曲を知らないひとでも存分に楽しめる構成でした。ユーミンから一青窈、宇多田ヒカルまで。
途中、合唱曲のBeliveとか、風になりたいなんかも入れてきて、なんというか『あなたのコンサートなんだしもうちょっと自分のオリジナル曲やってもいいんだよ!?』レベルの皆で楽しめる優しい設定で、逆に申し訳ないというか泣けるというか。
ちなみに、前半に突然『ありの〜ままの〜』とあっさりと歌い始めたもんだから『えっ!?ラストにやるんじゃないんだね!?』とちょっと驚いてたら、まさかのアンコールで同じ曲をもう一度歌うという2度のゴリ押し構成で、
ああ、これが2chなんかでMay J.はアナ雪に頼りすぎだとか、アナ雪カラオケおばさんとか言われちゃう理由なのかな、、、とちょっぴりインターネットの声を思い出したりしました。
ちなみに2度目は英語版で、彼女は歌う直前に『一緒に歌って盛り上がろう!』なんて言ってくれてたんだけども、そりゃもちろん観客の大多数は日本人で日本語版しか知らない層だったというような反応でした。
(わたしは2度やってくれたので大喜びでした、こういう層向けにやらざるを得ないだけなんだろうな、申し訳ないなと思いました)
あと、途中で唐突にクリス・ハートが登場してきてディズニーの歌やらHYの歌をデュエットしていて、圧倒的な歌唱力をさりげなく披露していかれました。
このクリス・ハートの声が、すごい。女性キーのままのHYをそのまま歌うどころか、高音でMay J.にかぶせてハモっていく。オイオイ兄ちゃんすごいやん、という印象を強く残してそっと去っていかれました。
とまあここまで思ったことを連ねてみましたが、結論からいうと『素敵な歌手だなあ』とMay J.をどんどんと大好きになるライブでした。とても良かった。知ってる歌、たくさんしてくれてありがとうございました。
ひとつずつ丁寧に歌う姿勢はもちろん、その端々に真面目さを感じる彼女の姿が目に焼き付いて、深いお辞儀も綺麗で、テレビで『歌うまいな〜』と思うだけで終わってしまっている状態の、わたしのようなひとがグッと引き込んでもらえる、ある意味知らない人にこそ来てもらえたら素晴らしい結果となるライブだったなあと思いました。
松たか子が(タモリ倶楽部を除けば)、テレビなんかでアナ雪関係の仕事は一切断ってしまったものだから去年、代わりかのごとくMay J.が様々な場面で呼ばれ(というか呼ばれてしまい)、なのにどんなに一生懸命やっても『松たか子が本家だから』と思われてしまう状況にあったのだろうということは容易に推測できます。
嬉しい半面、去年彼女はどんなに苦しかったのだろう、という思いが感じられるMCのメッセージを聞いていて、わたしは思わず静かに泣きました。
最初から最後まで、3時間弱。
決して大きくはないステージながらも最後までしっかりとサービス精神全開でステージを駆け回るどころか、降りて客席のひとと触れ合いながらステージにまた戻っていくMay J.
なんて素敵なひとなんだ〜〜〜〜〜〜きてよかった〜〜〜!うるうる!
人のことをE-girlsになりきれなかったガールズなんて呼んでごめんなさい、人のことを深夜のドンキホーテにいそうだな…なんてすぐに思ってしまってごめんなさい、わたしの心、もっと清らかに!していきます!!!!
そう思わされる、まっすぐで素敵なライブでした。泣きました。
皆様もちょいと機会ありましたら、ぜひ観て欲しいなと思います。
ちなみに。
ライブ帰りにお気に入りの焼肉屋で、これまたお気に入りの『(豚の)おっぱい』を頼み、一緒に食べていた人に『おっぱいだよ、おっぱいだよ、ほらこれおっぱいだよ』とセクハラしまくってしまいました。心は、すぐには清らかにはならないようです。