自宅をエステにするアプリ、TOLISPA。それは日常からのトリップを延長する裏技
マッサージやエステに行くと、私たちは気持ちのいい快楽に包まれながら、ほんのつかの間ではあるが『日常からのトリップ』を体験する。
そんなゆるやかなトリップは、日々仕事や家事に追われる私たちの逃げ場所であり、心の支えであるときも多い。
疲れて、疲れて、どうしようもない。
だるくて、だるくて、仕方がない。
そんな時にこそ駆け込みたい存在であり、だからこそ頑張って稼いだお金を払いたいというものである。(な、そうだろ?)
ただ問題は、そんなお気に入りのサービスを受けるためにマッサージ屋やエステサロンまで、私たちから出向く必要があるということだ。そしてそれらは、24時間365日オープンしているわけじゃない。
願わくば、そう、家にまでセラピストが出向いてくれると嬉しい。
お気に入りのセラピストを指名したいし、絶対に満足できる安定したクオリティの人だけが厳選されていて欲しい。怪しい出張マッサージではダメ。
しかもとにかくスポーツマッサージを受けたい日もあれば、明日は早朝から友人の結婚式だしとことんフェイシャルを受けたいなんて日もある。
それら、全てを叶えてくれるサービスがあれば……
はい、前置きはここまで!
都会で疲れを溜め込んで、いつも短時間のトリップしている皆さん! いいですか?
最短15分(!)で来てくれる。
パパッとアプリで簡単に予約できる、24時間365日利用できる、そんな出張セラピストのサービスがあります! そう、あるんです!
細かい利用方法は上の公式サイトに頼るとして(まさかの丸投げ)、今回はそんなTOLISPAを利用した素直なレポートを書いてみます。
まずこちらのアプリの第一印象は「料理宅配サービスのUBER eats(ウーバーイーツ)っぽいな」というもの。
なんてったって、使えばすぐにわかるんだけど、予約するのがあまりに簡単で数タップで出来てしまう気楽さがいい意味で「よくない」。だってこんなに簡単に予約できちゃうと、利用しすぎちゃうでしょ。(これも策略だろうけど見事にハマるんだわ)
私がアプリを見たときは最短で15分、遅くても1時間後には来るよ〜というセラピストが多数おりました。
選べる内容はこれまた公式サイトに頼るとして(再び丸投げ)、アロマエステ、タイ古式マッサージ、フェイシャルエステなど6種類(男性は少し制限あり)。
メニューもしっかり細かく豊富で、時間も好きに選べます。ロングコースもあり。私は今回アロマエステ120分をチョイスしてみました。
セラピスト(施術者)がアプリで簡単に家に来てくれる。なるほど。
それはいいとして、次に私が気になるのは施術全体のクオリティ。
正直、私は最初このサービスに疑心暗鬼な部分があって。
というのも、自宅のベッドでエステやマッサージをしてくれるのは助かるんだけども、言うてこのベッドは私の日常の領域。
いわゆる、ちょっとした逃避行、トリップ体験をしたくてエステサロンなんかに通っている部分もあるわけで、ある意味それはお手軽な精神的ディズニーランドである。だからこそ家だとぶっちゃけいつもの疲れた空気の延長線上で施術を受けることになっちゃうのかなあ、と予想してました。
選べるセラピストを見ると、経歴はそれぞれ違うけれど基本的に経験豊富な人が中心。というのも、個人サロンを開業している人などが隙間時間にやっている場合もあるそうで、腕前はかなりのもの。もちろん、TOLISPA自体がセラピストに向けて細やかな研修などを行なってもいるので、実力はお墨付き。
ドキドキしながらも、とりあえず経験豊富そうなセラピストを選択してみることに。(ここからは各セラピストによる部分も大きいので、あくまで私が受けた場合の例としてご参考までに)
アプリでポチッと押して、あっという間に30分ほどでセラピストが到着。はええよ。
ちなみにそれまではテレビを見ながらだらだらして待ってました(家から出たくない日だからこそ、ピザとか頼んじゃうあの気持ち)。本当にこんな日常生活の空間で私は施術を受けるのか、とちょっと不思議な気持ちで迎え入れます。
セラピストの人は元気に挨拶してくれて、サービス名であるTOLISPAのロゴの入った名刺もくれました。一安心。しかし、結構大きなスーツケースを持って来てるけど一体それはなんなんだ?
気になりつつも聞けないまま「すぐ準備しますね」と、テキパキと寝室で準備を始めてくれるセラピストさん。すると、「どれがいいですか?」と目の前に美しい柄の入った布を何枚か提示されました。
なんとこの中から好きな布を選び、パレオとして着替えて来てくださいとのこと。えー、そんな特別感あるサービスがあるのーーーー!
パレオのわからない男性諸君のために一応説明すると、こういう感じのものです。
で、好きなパレオを1枚チョイスして、脱衣所で着替えて寝室に戻るとすでにセッティング完了。部屋の明かりは落とされ、間接照明が置かれ、スピーカーからはリラックス音楽が流れ、ベッドの上にも汚れないように布が被せてあります。
(もちろん、この間接照明もスピーカーも何もかも我が家のものではありません。そりゃスーツケースも大きくなるわけだ)
まさに、非日常。
いつもの寝室のはずなのに、完全にトリップしてしまった、ねぇ一体ここはどこ。
好きな香りを選んでください、と木箱に入った香水ボトルのようなものをいくつか出され、嗅いでひとつ選ぶとそれを私にシュッとつけてくれます。
「お好きな匂いに包まれてリラックスしてくださいね」
もう、私、ノックダウン。(早い)
「は、はいぃ…(トリップしかけた声)」
パレオを着ているので、施術するごとに部分部分を脱がせるシステム。施術する体の場所に合わせて脱がせて、その部分が終わったら布やパレオをまたかけてくれるという進行でした。
やわらかな手のひらに伸ばされ、人肌程度にあたためられたオイルがスルスルと背中をなめらかに流していく施術はまさに快感。はふぅ、と気持ちのいいため息が漏れます。(本当に)
肩のコリを見つけてもらい、そこを丁寧にほぐしてもらってるうちに私、ウトウト開始。
なるほど、いい匂いに、落ち着いた照明に、そっと流れる音楽。こりゃ目を閉じても開けても、ここは本当に私の家?となるほどの別空間。
その中で癒しのセラピストがそっとカラダをほぐしていくこの120分は、まさに贅沢の極み。日常からのトリップ。
120分が終わってしまうのが惜しい、惜しい、ずっと私はこの気持ちいい空間に泳いでいたい。そう思いながら施術を受けるわけですが、個人的にはここからがこのサービスの真骨頂。
「はい、終了です。でもそのままベッドで寝てていいですよ」
「(9割ぐらい脳が寝てる)は、はい…」(スヤッ)
というようなウトウトしたやり取りの間、私はまだ気持ちいい空間に浮遊中。マッサージを受けてそのまま寝落ちする快感、あの延長線上。
相変わらずテキパキと身支度を終えるセラピストさん。いつのまにか、パレオも脱がせられてる。すごい。
最後に「また宜しくお願い致します」とだけ伝えてくれて、そのまま早めにスッと去ってくれました。空気読む力、高すぎる。
私は意識朦朧としたまま、「どうも、、、」とだけ玄関先で言い、玄関の鍵だけなんとか閉めて、再びベッドにバタンキュー。ちなみにそのまま8時間爆睡。
ああ〜、これだよ、これ。
エステサロンやマッサージ屋でたっぷりたっぷりロングコースを味わっても、最後は雨降る中、寒い中、満員電車に乗ったりして家に帰らないといけないわけです。
それが、ない! 疲れが取れた最高の状態でそのままいつもの自宅のベッドに安心して寝落ちし続けられる幸せ。これこそが、出張サービスの醍醐味ですわ。真骨頂。
特にフェイシャルを受けた後は、顔はすっぴんなわけですが、それでも電車に乗って、街中を歩いて、家に帰らないといけないわけですから。その30分のために化粧するのもバカバカしいし、かといってその時に誰かに会ったら嫌だし。
そういうものからも全て解放してくれるのが、出張サービスの最大のメリット。
24時間365日呼べるということは、残業に追われて終電の電車の中にいるときにポチッとしておけば、家に着いた瞬間セラピストがくるわけです。
ね、最高でしょう?
このサービスは普段、エステサロンやマッサージ屋でトリップするあの体験を、さらにさらに延長させてくれる裏技なのだな、と感じました。自宅に呼ぶからこその、帰り道を気にせずそのまま気持ちいい空間に浮遊し続けられる贅沢。
気軽に呼べることを含め、クオリティ高いセラピストに、マッサージやエステ好きにはたまらない寝落ちし続けられる幸せ。3拍子揃った、新時代のアプリだなあとつくづく実感しました。
今ならなんと登録すると「3回まで、どのメニューでも毎回5000円引き」するキャンペーンも実施中。
これ、サービス自体の値段も正直全然高くないので、ここまで割引やっていいのか…と勝手に心配になります。(この辺もぶっちゃけUBER eatsに似てる)
久々に「これは末長く続いて欲しい」と思うアプリでした。皆様もぜひ!