「70年代の性革命」から名付けられたNARSの新作リップ
「ドレスコードは70年代でお願いします!」という連絡を受け、え?何が起きるの?という気持ちで昨夜向かったのは、化粧品ブランド「NARS」のリップの新作お披露目パーティー。
地下に降りた瞬間からノリノリのディスコの世界。もちろん曲は全て70年代を代表するヒットソング!
今、2016年だったよね?と思わず驚くほどの、楽しい時代錯誤。ドラァグクィーンなどもいて、会場は大盛り上がり。完成度、高い!
今回発売されたのは「NARS ベルベットリップグライド」。(10月7日発売)
グロスと口紅のいいとこどりをした、なめらかなつけ心地のリップは秋色が中心。セミマットで新感覚のハイブリッドリップとのこと。
気になったのは、こちらのリップの色の名前。
ICONIQなスポットと、70年代の性革命から現れた新たな姿勢から着想を得て名付けられ、個人としての力と行動の自由を象徴しています。
とパンフレットに書かれていて、フェミニズムの時代を今取り上げるのか〜とちょっと感動。
ちなみにウィキペディアで見てみると(「性の革命」の項目より引用)、
1953年にはPLAYBOYが創刊。1960年の経口避妊薬が開発。これにより、1970年代まで性解放の攻撃が続く。この時期、フェミニズムも台頭する。
プレイボーイに、ピル! 攻撃的な時代だな〜。
凛として自立した女性を説明するには、確かに前の時代の運動(=フェミニズム)に触れる必要があるかもしれないけど、まさかある意味「女性のもの」の代表みたいな、化粧品が切り込んでくるとは。
しかも、口紅の色の名前で、とは。
そしてこのブランドの創設者は男性、というのもまた面白い。
最近では男性化粧品も台頭してきているけども、 あくまでそれらは基礎化粧品。(化粧水とか洗顔料とかのこと)
こういうメイクアップ系(口紅とかマスカラとかのこと)はやっぱりまだまだ女性のものってイメージが強い世の中なので、それで切り込むってのはすごい。
そんな、ドラァグクィーンなどの多種多様な人々が踊り狂い、70年代のカウンターカルチャー満載のこちらのパーティー。
アフロをかぶることが推奨されておりましたので、同行していた旦那とかぶりました。
こういう場だとなんだか恥ずかしくなくなるのが不思議。ディズニーランドでだったら耳をつけてても平気な人が多いあの現象ですね。
しかし。会場の端っこに積み上げられたアフロが、ちょっとシュール、、、
フィンガーフードも可愛くて、まさに華やかで元気のある時代(70年代、生まれてないけどね!)を思わせる素敵なパーティーでした。
先週出席した、ゲランのパーティーとはまた同じ化粧品というジャンルにもかかわらず全然雰囲気も違って、コンセプトが明確に違うってのがなかなか楽しい。
ちなみに今回の新商品のような液体系リップが苦手な人には、NARSはいつもの口紅タイプもおすすめ。発色が良いし、一日中長持ちするので、わたしみたいなこまめな塗り直しを完全に忘れてしまうタイプのひとにぜひ、、、。
他のデパートコスメに比べるとお手頃な値段で挑戦しやすいし、発色も綺麗でカラーバリエーションも豊富なNARS。
実はフランス人の設立者ですが、ニューヨークで展開され、基礎化粧品分野は資生堂の子会社になっているんだそう。資生堂幅広いな〜。