作家・ライター
シンガポール出身,元気なシングルマザー
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就活を創るひと、壊すひと

今日は12月1日である、今年もついに師走が始まってしまった。ここから年末年始にかけての速度は、年を追うごとに速く感じていくものである。もう、やぁね。

さてこんな慌ただしい日々の中、今日の日付が変わる瞬間にひとつのインターネットのサイトがダウンした。

リクルートが運営する就職活動サイト、リクナビである。

実はこのブログできちんと書いていなかったのだが、わたしは現在リクルートに委託されてリクナビの学生アンバサダーという仕事をさせて頂いている。現在様々な費用もリクルートには負担いただき、東京への往復代も貰って顔合わせや勉強会に参加させてもらったりもしているわたしはいやはや本当に贅沢な身分だ。(いやしかし本当に、世の中お金は貰えるところから貰っていくべきですね!)

この仕事を担っている学生は、関西代表、関東代表と全国に散らばっている。京都大学や、果ては北海道大学にもこの学生は居る筈である。わたしたちはリクナビの宣伝媒体に出演したり、各地で学生という側面からアプローチしたイベントの開催などを任されている。

▼わたしが宇宙兄弟リクナビのコラボ広告に、インタビュー記事として出た時の写真(西日本新聞

とまあ、このような活動をさせて頂いている。

そんなリクナビという、日本最大手の就職活動サイトに携わるわたしであるが、実はふとしたきっかけから11月23日祝日の勤労感謝の日に新宿で開催された『就活デモ2012』に参加させて頂いた。

なんとこのデモ、毎年同じ日に続け、今年で4回目の開催というのだからその継続性に頭が下がる!
 
 

 
(※ インターネットで記事にもなっていたのでリンクはここから)
 
 
わたしは、就職活動自体は全く悪いものだと思っていない。
 
企業と自分をマッチングさせること、働きたい場所を見つけること、ある意味ご縁ではあるけれど、多くの出会いや気付きや成長が待っている場であるとは思っている。
 
ただ、この現状の『シューカツシステム』にやはり疑問は多く持っている。
例えば内定式を問答無用で企業が大学4年生の平日に設定してくるあたり、学業への支障が一切無いとは言えない。これらの問題をひとつひとつを述べて、丁寧に議論をするのはもっと賢い人がしてくれているのでここで述べる必要は無いと思うけれど、まあシューカツは変な部分もあるよね、と一部賛同するというのが大多数の方々の意見だと思う。
 
 
わたしは今、リクナビの仕事をしていく上で『就職活動への不安を煽る』ようなことを決して学生たちにさせたくないと思っている。だからこそこのわたしが、今日この12月1日に『リクナビ登録したよーみんなも急げ!』っていうのは、やっぱり違う気がする。わたしはそういうことをするために、そういう宣伝をする為にリクナビの仕事を受けた訳じゃあ、ない。
 
 
根本的に、誰にとっても生きやすい社会になったらいいのに、というのをわたしは常に考えている。おこがましいことは承知の上で、どうすればそんな世界が構築出来るか、みんなが生きやすく働きやすい社会になる為にどうしたら良いかをいつもいつも考えている。(だから大学での専攻もジェンダー学を選んだのである)
 
 
故に、みんながみんな就職活動に煽られる必要も無いと思うし、急ぎたい人はそれはそれで今日是非とも登録してバリバリやれば良いと思うし、院試を考えている人には今日という日付に惑わされて『あ、登録だけはしなきゃ』なんて思ってほしくない。(そのような方には是非、目の前の院試を頑張ってほしい!)
 
 
だからこそわたしが出来るのは、何か。
 
 
それは様々な人の意見を、叫びを、きちんと最大手のリクナビに伝えてあげることではないのかと考えた。
 
 
今回デモに参加してみて、就職活動おかしいぞーーーという学生の意見を多く頂戴した。怒りをちゃんと、確実に受け取った。
 
戸籍上は男性だけど、心は女性だからいつも長髪でスカートを履いている学生が、就職活動の際には短髪にして男もののパンツスーツを履かざるを得ないことに抵抗が有ることに悩んでいる、という相談も個人的に受けた。
 
わたしと同じくハーフであるが、国籍の関係でビザが必要で日本企業に『日本人学生』として普通に面接に行くことは難しいという状況の友人からの電話もあった(日本生まれで日本の大学を出て日本語べらべらなのにわざわざ外国人採用枠に行かねばならないらしく、そのことが納得いかないらしい)。
 
病院に通ったり入院した期間がある学生が、それらの期間をどう説明するべきかを説明した就職活動応援サイトは存在しないと学部の先輩が呟いていた。
 
卒論に集中したいのに、就職活動が原因でなかなか落ち着いて書けない、四年間の集大成をまとめる時間がない悩みなんかは学生のわたしには直によく聞こえてくる。
 
 
そんな様々な意見、その中でも特にマイノリティな意見などをひとつひとつ集めて、リクナビに直接直談判してみること、尋ねてみること。リクルートという看板を使って、様々なところに訴えかけること。こういうことがわたしが出来る唯一の仕事であると思うのだ。
 
 
正直、リクナビが『日本の現在の就職活動の悪しき習慣を作った部分がある』ことは否めないと個人的には思っている。これは個人見解である。就職活動は現在、多くの会社にとってお金儲けできるシステムになっているのも事実であろう。でも実際にリクルートの社員さんに触れると、彼らがどれだけの労力を使って、彼らが一生懸命学生に寄り添ったものを作ろうとしているのかも感じることがあった。
 
 
みんな、元々誰かを不幸にしようと思ってやっている訳じゃあない。
お金儲けしようとしている悲しい人が多いのは否定しないけれど、それ以上に奮闘しているひとばかりだ、本当に。
 
 
だから、わたしは12月1日の今日、就職活動の解禁日に是非ともこのブログでこう思っているということを書いておきたかった。
 
 
色々な考えも見解もあるだろうけれど、デモをする人の怒りも、リクナビを作る人の試行錯誤も、わたしはどちらも知っているからこそ、ただただひたすらに誰しもが自由に生きやすくなるための方法を、わたしはわたしなりにこれから実行していく所存である。
 
そういう意味でいうならば、わたしは凛として戦うよ、カモンベイビー。

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