水無月
ここしばらく更新をしていないでいると、季節はいつの間にか梅雨となり、完全なる水無月となりました。しかし六月は花嫁の季節(ジューンブライド)などと言いますが、そのような欧米文化を梅雨に実施してもねぇ〜とついつい日本の悲しい欧米への憧れに憂いてしまうぐらいには梅雨というものはこう、少しばかり心が殺伐としますね。
ということで少しばかり、ここ最近の近況をお伝えします。
水族館劇場の公演も拝見したのですが、それはまた次回。
今回は三泊四日、東京へ行ったことを中心に記していきます
写真は浜離宮恩賜庭園にてお抹茶を恐る恐る頂くわたしです
(猫舌はいつだって気をつけねば)
今回の東京滞在でいちばんの収穫は、
なんといってももんじゃ焼きを食べたことでありました
食べたのは月島の「もんじゃ 蔵」
『今更もんじゃに驚かなくても…』と思われるのでしょうが、わたしはもんじゃ焼きにトラウマを抱えておりまして。
高校時代、とある高校生の経済知識を問う大会にて全国大会に勝ち進んだことがあり、その際に全国から高校生が東京に集まるというもんですから、主催者側のはからいで浅草にてもんじゃを食べさせてくれる、ということがあった訳です。そしてそれがわたしの人生初のもんじゃ、でありました。
さてトラウマになった、と申告しているほどですからお味のほどは…いつもいつもわたしは博多の美味しいものに囲まれてきたのだなあ、と改めて気づかされたものでした。ここから察してね。要するにただの失敗した水っぽい物体というか…お店の人に最後まで作って頂いたので、作り方は間違っていなかった筈なのに……うっうっ。
そして何よりもんじゃは、その「見た目」がすごい。もうあれですよね、酔っぱらったひとがマーライオン状態しちゃって道ばたにぱしゃーってやっちゃうアレにしか見えないのです。本当に直接的な単語を避けながら必死で書いているので、分かりにくい表現となりましたことをお詫び申し上げます。
ですので!
それ以来わたしはずっと食べられなかったのですが、このことを東京で生まれ育ったシティボーイ(かどうかは疑問が未だ残るが)の恋人に伝えたところ、「それは美味しいもんじゃを食べてないだけだ!」と説得され、この度連れて行ってもらったという次第であります。
そして、感想はどうだったかと申しますと「とっても美味しかった!」です。最初運ばれてきた水っぽい物体を見つめながら「どうやって作るの…」と呆然としていたわたしのために、ささっと恋人が手際よく作ってくれました。具を最初に出して、最後に出汁を真ん中に落とすんですね、なるほど勉強になる。恋人の「食べてよし」という許可を貰ってから恐る恐るひとくち食べてみれば、…あ、美味しい!という感じでした。数年前に食べたあれは多分、幻だったのだということに気づけましたね。恋人有難う!これからは安心してもんじゃ、という単語を見ても酔っぱらいが口から出すものだと思わずにきちんと頂けると思います。
ということで東京にてまたひとつ、大人の階段をのぼることが出来ました。
浅草にも行きました。
浅草で食べたもんじゃで呪いをかけられていたので、お寺にてお賽銭をいれて「トラウマ克服出来ましたよ」と心の声で拍手と礼をしてきました。
最初に載せた浜離宮恩賜庭園の写真は、もうちょっとあります。
お抹茶を頂いた他、ここから浅草まで水上バスで移動した訳です
他には、念願であった広尾にも行きました、
なるほど地理的には六本木がほど近いのですね。
田舎者はこうやって少しずつ東京の地理を覚えていくのです、学び。
行きたくて、でも行けなくて。
ずっとパソコンの画面の前で溜め息をついていた
憧れのお店、広尾の『それいゆ』へ
中原淳一に関するものならば何でも揃う、という中原淳一オフィシャルショップです。扇子や文房具といった小物類から、雑誌それいゆのイラストから再現した可愛らしいブラウスなども展開されていました。なんでもそのパタンナーをやっているのは、中原淳一先生の娘さんだそうで。
全ての商品に心が込められており、丁寧な作りで、一点ものも多くありました。戦後の時代、日本女性/少女に気品を持って気高くあれと伝えた中原淳一先生の心遣い、丁寧なイラストを楽しめるお店でした。出来れば買い占めたいほどに!皆様もお近くに寄るときは是非行ってみてください。可愛らしいものが好きなひとにはプレゼントにも良いと思います。
広尾では素敵なドーナツ屋さんも見つけました。
それいゆのお向かいあたりにある、「nico」というお店です
内装もとっても可愛いアンティーク調です、梨花さんが好きなひととかはきっと好きな感じ。
大豆を丸ごと使ったしっとりとしたドーナツで、あとからつけられた甘さよりも大豆の甘みが強く、ひとつひとつのドーナツには店名が筆記体で刻印されており、細部にまでこだわったことがよく伝わってくるドーナツでした。おすすめです。
他にも東京ではとにかく「美味しいものを食べたい」ということで、
美味しいものばかりを食べていたような気がします。
全部は載せられないのでちょっとだけ紹介です。
▼池袋「Brasserie La Fete」
カジュアルで美味しいフレンチでした、値段も手頃。
何も決めずにふらっと入ったのにとっても良かったです
確かプリフィックススタイルだったと思います、デザートも。
▼お台場「レッドロブスター」
ロブスターが食べたい!という衝動に、いや欲望に突き動かされて食べました。無我夢中で手を汚しながら食べるので、料理の写真がありませんすいません…。しかしお台場の夜景も見えて素敵でした、値段も手頃だしちょっと食べるには文句無しにお気に入りです。チェーン店ということで、九州にもないのかなあと思い調べたところ、東京近郊と沖縄にしかないんですね…残念。
▼、、、、「、、、、」
とってもとっても美味しい、素敵なフレンチをランチで食べたのですがランチでも予約無しでは難しい店で、この日もいっぱいで断られるお客さん続出でした。ということで誰にも教えたくないので秘密です、写真でだけ。
宿泊先はお台場「GRAND PACIFIC LE DAIBA」
日曜夜、ワインのティスティングパーティーにも参加してきました。
今回これで、アイスワインがとってもお気に入りになりました!
(アイスワイン…通称「貴族のワイン」と呼ばれるもので、秋になっても葡萄を収穫せずに冬まで待ち、完熟した状態で冬空の中自然凍結したものを収穫して作ります。普通のワインよりもとても濃厚で甘く、様々な味がする不思議なワインになります)
他にもいつものごとく東大生の友人を中心に20人ほど集めて飲み会をしたり(写真はFacebookにて!)、曇天のなか途中で切断されたかのように見える東京スカイツリーを拝見したりと沢山のイベントが目白押しでした。勿論東京にてやらねばならぬこともしてきましたが、楽しいことが多くあり、とにかく会ってくださった方や連れ回してくれた恋人に感謝するばかりです。
久々に会う友人たちの顔を見ると、どうしてああもほっとするのでしょうか。楽しくみんなで騒いだ後は、気持ちよく眠りにつけます。
本当に有難う御座いました。
さて今月観た、水族館劇場の話はまた次回。