政治に、届くものを。 #One_voice #学生100人ブログ
こんな大きなテーマをブログで書くことになったは良いけれど、何を書けばいいのやらという気持ちで今日はあわあわと慌てながら筆をとりました。だけれどもせっかくの機会、しかも同じテーマで田原総一郎氏や上野千鶴子氏などの多くの著名人が既にコメントを残していますし、わたし以外に99人の学生が書くということで、わたしがうまく言えないが言わねばならぬ大事なことは頭の良い方々に任せて(あ、逃げた)気楽に思うままに書いてみます、さて。
今回One Voice Campaign ( http://onevoice-campaign.jp/ )について思うことを学生100人で書く、という企画に参加させて頂いています。リンク先、著名な方々からのコメントが多く見れますので是非どうぞ。
テーマは『選挙運動のネット解禁』です
拙い文章ながらも徒然と述べさせて頂きます、どうか何卒。
わたしたちは政治、というものをどれだけ日常生活で意識するでしょうか。
わたし自身が学生という身分ですので学生という目線に落としこんで考えてみれば、わたしは政治に関して触れる機会があるのにも関わらずあまり触れること無く見事にするりと無視してきたなあと思います。
エジプトで若者を中心にデモが起きた、というニュースをThe New York Times( http://www.nytimes.com/ ◀今更なほど有名ですが改めておすすめです)で最初に見た時に感じたのも、
『そんな動きが若者でも起こせるんだ』
ということであり、それをあくまでひとつの動きでしか捉えきれずに、どうしても自分の今いる国と結びつけることが出来ませんでした。そしてこれらのことを考える時に『政治』という、この当たり前の単語がほとんど頭をかすめなかったのです。考えてみれば繋がることなのに、なんだか繋がらない、不思議な感覚です。
それはわたしの、政治に対する無関心からです。
では、わたしはどうしてそんなに無関心なのでしょうか。
また、多くの若者も同じような気持ちなのでしょうか。
(と、少なくともわたしの周りの若者を見て思いました)
自問自答してみれば、選挙権があれども行かない/行くのが億劫なほどに感じている現状があります。
では、どうして選挙権を持っていても行かないのでしょうか。
(若者が投票に行かないというニュースも多く見ますよね)
わたしはここに、大きくふたつの問題点を漠然とながらに感じます。
ひとつめは、単純な『政治家に対する知識不足』です
これは先に述べておけば、決して若者だけの問題ではないとわたしは思っています。現在の選挙活動はインターネットの使用が禁じられています。ですので、公開討論でテレビに出演する、新聞やチラシにてそれぞれの公約を伝えること、そして何よりも地道な公道での演説などがどうしても中心的な選挙活動となっています。
例えばわたしの近所では選挙シーズン、立候補者が名前の書かれたたすきを胸に、一生懸命に話をしていらっしゃる風景を見ます。
大きな党が後ろについている方がいれば、百貨店の前に有名な政治家さんなどが応援演説にいらっしゃいます。実はとても気になって話を聞いてみたいな、と思う瞬間もあるのですが、何故かそれはいつも朝の忙しい登校時間などに駅で演説しているもので、聞く時間がなかなかありません。
…かと言って、例えばわたしは朝昼は大学にて講義を受け、夜は深夜までアルバイトに精を出す生活をしているものですから、なかなかテレビを観る時間もありません。資源節約のため(あとゴミ出しが面倒なので…)に新聞は電子版にしていますので新聞はチラチラと見てはいますが、公約の書かれたチラシを朝の忙しい時間以外に手に入れる術をわたしは、知りません。(あれは本当にどうやって配っているのですか?なかなか見ません)
それでもチラホラと聞いた知識をどうにか頭の中で結集させて、「ああ、あの人はこの政策に反対なのだなあ」ということはぼんやりとイメージするのですが「でもあのひとは、わたしが気になるあの政策に関しては何も言ってない気がする。どう考えてらっしゃるのだろう?」と思ってしまうともう分かりません。時間があれば議員さんに直接会える機会に顔を出せばいいですが、現代人のほとんどのひとが時間的余裕に溢れているわけではないのできちんと知る術がありません。
ここで少しでも、Twitterなどで自分の地区の立候補者さんなどをフォローし、比較しながら暇な時間に眺めてみるなどということが出来れば少しずつでも彼らについて知ることが出来ますし、リプライ(返信機能)で立候補者の方々に直接聞けるというものがあれば違ってくるのではないのかなあと純粋に思ったことが何度もあります。
自分の住んでいる地区の選出議員が誰なのかを、知らない。
なかなか知る機会が、ない。
そんな状況が続いている中で、そこを忙しそうに歩いているサラリーマンも、食パンを口にくわえて走り街角で恋の相手とぶつかる学生(いるのか…?)もなかなか知る機会がない、知ろうと思いネットで調べてみたとて当選者が決まったあとの感想しかインターネットではなかなか見ることが出来ない。
政治の醍醐味である(なーんて書いちゃうと語弊がありそうですが)選挙をリアルタイムに感じられないのって、知ることも難しいですし興味もどうしても感じられないのかもしれない、と個人的には思ったのでした。
高校時代に政治経済の授業を通して「日本の選挙制度の問題点」なんかをわくわくしながら覚えていたり、「あの党ってマジいいこと言ってない?なんで与党じゃないん?」と真面目に友人と議論もしてみた、なんだか関心の強かったあの頃を恥ずかしく思いつつも今はそう思えないのがなんだか残念でもあります…(あれ、もしや皆はそんなことしてない…?)
ふたつめは、これに関連して『政治への声の届かなさ』です
選挙は数十人で学級選挙をやるわけではないのだから、まず候補者にそもそも声が届きにくいし対話が難しいという点があります。そしてわたしは、このあまりの「声が届かない虚しさ」が選挙に行かなくていいや〜とついつい思ってしまう原因のひとつであると考えています。
では、どうしたら声が届くようになるのか。
大きな政党のバックアップのない、だけれども丁寧で実直な応援したい候補者を見つけたらそのひととどう繋がるのか。こうだ、と思った事柄に本人からの反応が得られないのか。
ここに、選挙活動にインターネットを受け入れることの大きなメリットがあるとわたしは思います。
自分たちに手応えが無ければ、本来の選挙の主役であるわたしたちは主役であるという実感が得られません。それでは政治、でないのです。わたしがエジプトのデモと政治、という単語をどこか切り離して考えてしまっていたのはやはりここにポイントがあると思っています。
沢山のひとが嫌でも触ることの多い、パソコンや携帯、つまりインターネットを通じて政治を伝えることが出来たならば、そして政治に実感を得られたならば、政治にそれが、届く実感が少しでもあるのならば。
わたしたちはもっともっと、のめり込む人が多くなるほどに政治に関心を得る気がするのです。
さてぶわーっと述べてしまいましたが、他にもインターネットの利用があれば、政治家の選挙活動費用(数千万円しますが明細を見れば納得がいくことが多いことも)を押さえることがきっと可能です。これはまわりまわって、わたしたちの税金(党からの費用以外は)にも繋がるので、そう考えてみれば大事なことです。
また、現在の投票者のほとんどが年齢層が高い(=インターネットをとても使う世代ではない)こともあって、現在議員になっている一部のひとからすれば「若者が俺の対抗馬をいっきに指示とかされたら俺落ちるわ!」みたいなひともいる気もします。それは困りますよね、そうなったらネットの解放を阻止したいですよね。
でも税金を納めているのは全世代を通してですし、選挙権も皆、平等に一票ずつ持っています。だからもしもそんな阻止の気持ちがあれば、そんなものは無いのが理想的ですね。(当たり前のことですが…)
あと最後に、わたし自身がシンガポール出身ということもあって、ついつい外国人目線から日本の政治を知るためにインターネットの活用は必要なのではないかと思ってしまいます。いま、外国の目線にも、日本の政治をもっともっと晒す必要のある時代なのではないでしょうか。そうするともっと、化学反応のような、面白いことが起きると思うのですが。
ということで、徒然と述べましたがこのようなきっかけがなければこんなブログを書くことも無かったと思うと不思議な気持ちです。機会を提供してくださった、偶然の出会いの広瀬裕貴(@hiyokoluv)さん、そして企画の皆様に感謝の言葉を述べたいと思います。有難うございました。
どうか、声を、政治にもっと、届くものを。
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