作家・ライター
シンガポール出身,元気なシングルマザー
鬱々とした陰気な感情を,
軽やかでポップな文章にするのが得意です

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家で舌鼓を打つ日々、たとえば絶品の生牡蠣に魅せられて

家にこもり続ける日々にも、少しずつ慣れてきました。

 

今日も世界はめまぐるしいほどに変化を続けていて、昨日までの常識や共有前提が、少しずつ、でも明確に変わっていくのを肌で感じます。
この新しい局面に対応できないことも多々ありますが、今のわたしがひとつだけ言えるのは、食生活の変化には慣れてきたなという話です。

 

毎日3食、朝昼晩。

ときにUber eatsという免罪符を使いながらも、絶え間なく自炊を続けているわけですが、そうやって気合いを入れてみれば、実は自宅の中で食べられないものはほとんどないんじゃないかという気がしています。

 

夫の贔屓にしている油そば屋から麺と油を取り寄せてみれば、おうちで油そばを同じ味で楽しめて。

豊洲の魚屋さんに連絡を入れて、お刺身盛り合わせを取り寄せて、お刺身パーティー。

わたしが銀座でお世話になっている割烹料理屋からは、豊富な食材が煌めく特製のお弁当が宅配される。

 

そんなふうにあちらこちらから色々取り寄せることが、外出のできない今、好きな店を応援できるひとつの方法であると信じて、今日もお店のLINE@やインスタグラムを覗き、ときに連絡を入れています。

そう、コロナの影響で困っている店のものを取り寄せる……これが一番今できるいいこと!

 

ということで、この度わたしの人生ナンバーワン大好物、生牡蠣も家にまで取り寄せてみました。

 

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どどどどん、と何十個もクール便で到着。

インパクトは抜群。

 

 

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ぎっしりつ詰まりに詰まった、3kgの生牡蠣!

こちらわたしの故郷でもある福岡県の糸島産で、「みるくがき」というブランドの牡蠣です。

 

小ぶりながらも生で食べてみれば、口いっぱいにジュワッと甘みが広がります。一口目、思わずぶるるっと震えてしまいました。

 

実はこれ、本当は海外や日本各地のオイスターバー、飲食店にいつもは出荷をしている殻付きの活牡蠣。

コロナウイルスの営業で、出荷先が休業するなどし、余っていたものを購入させていただいたわけです。

 

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発泡スチロールの蓋を開ければ、福岡の磯の香りがふわっと部屋を包みます。

海に行けない今、海の匂いはなんだか恋しい。アンタ、東京までよくきたね。

 

こちら、驚くことなかれ。お値段はなんと1キロ、1,000円!

 

3kg頼んだので、3,000円にプラス送料だけで届けてもらうことができました。こんなに安くていいんですか、と思わず声に出る価格です。

 

官能小説家の深志みゆき先生に教えてもらい、購入しました。先生ありがとうございます!詳細はこのブログの最後に書いておきますね。)

 

ときに忘れかけるのですが、わたし様々なグルメ媒体で執筆経験のあるグルメライターでもあります。

ということで、本日はこの美味しさをしっかりとお伝えする所存です。

 

 

さてはて個人的には、牡蠣は生で食べるのが一番好みです。

同じ好みというひとも多いのでは?

 

ぷりっぷりでクリーミーな甘み、旨味が、ぎゅぎゅっとこの艶めく一口サイズに詰まっていると思うと、写真を見ていてもよだれが出てきそうなほど。

 

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軍手とオイスターナイフでさくっと殻を開けて、ちゅるっと吸い込みます。

生牡蠣好きにとっては、手慣れた作業です。

 

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ちなみに今回、なんとこちらのナイフもつけてくださってました。些細なことながら、どの家庭にもあるものでもないので、とても有難い。

 

この「みるくがき」。

他の牡蠣に比べれば、貝柱の甘みが印象的でした。

 

全国でも珍しい、菌の少ない洗浄地域と呼ばれる海域で養殖されており、またニュージーランド式と言われる牡蠣養殖に近い形で作っているのがポイント。

山々から流れた天然のミネラルを栄養に、アミノ酸(旨味成分)ぎっしりに育った海外でも人気が高い牡蠣です。

 

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手のひらのような大きさの牡蠣も!

口に含んだ瞬間、磯の香りと塩味が広がり、噛んだ瞬間、中から独特の甘みで個性的な味わい。これは様々な種類がある牡蠣の中でも、目立つ一品ですね。

 

生で数十個もあっという間にぺろり……と楽しみまして。

 

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2日目は、蒸し牡蠣に挑戦することに。

 

鍋で蒸して食べたりもしましたが、実は殻のまま電子レンジにかけるのが一番簡単かもしれません。

美味しい食材は、どう調理しても美味しい。いいですか、これは世界の真理です。

 

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レンジでチンしただけで、簡単にこの仕上がり。

 

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ほっくほくの身は、生とはまた違う甘みに変化。

磯の香りが抑えられており、さらに旨味は凝縮。癖がなく、とろりと喉の奥に流れていく旨味の余韻が強まります。

 

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これ以上旨味を凝縮して、どうしてくれるんですか。

 

フライパンで軽く蒸すときは、日本酒で酒蒸しにすればこれまた絶品に。

 

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鼻の奥を通り過ぎる、日本酒の風味、磯の香り、牡蠣の旨味。

 

手が止まりません。

ざっくざっくと次々に牡蠣があいていきます。

牡蠣が、あく。

牡蠣好きには通じる表現かなと思うので、みなさんもお使いくださいませ。

 

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これまたぺろりと食べまして、60個以上はあった気がするのですが、たった2日間でほぼわたしひとりで食べきりました(夫には3個あげただけ、という欲張りな自分に笑います)。

 

3,000円でここまで楽しめれば、大満足にもほどがあります。

普通のご家族などれあれば、5〜6人でも多いなと思う量のはずです。(わたしが食べすぎなだけです、本当に)

もちろん、2kgなどでのご注文も可能です。2人暮らしならこれぐらいかな……。

 

なかなか家では買うことの少ない殻付きの生牡蠣。

その濃厚な美味しさをこの価格で楽しめるのは、ある意味、この機会ならではの楽しみ。

 

深志先生に今回ご紹介いただいたこの牡蠣は、Twitterのぼっしーさんという方に繋いでいただきました!

 

https://twitter.com/bossy_0119

 

この記事を見て気になった方がいましたら、「雨宮さんのブログで見ました、糸島の牡蠣を注文したいのですが」とぼっしーさんに気軽にリプライで聞いてみてください。

在庫があれば、すぐにクール便で案内してくださります。

 

福岡県からの発送になりますので、お近くの人のほうが早く届く、かも。日時指定もできますので、必ず受け取れる日程でぜひご依頼くださいね。

 

いま、家でできる楽しみのひとつ、食事。

ときにはちょっぴり贅沢に、いつもの食事も拡張してこうやって楽しんでいくってのは、ある意味、今だけしかできないとっておきの体験なんじゃないかなと思います。

 

明日からもまた、この様変わりした時代にも頑張り続ける店の方々に猛烈な応援の気持ちを込めて、他にもいろいろな取り寄せに挑戦してみるつもりです。

 

 

 

 

 

 

お題「#おうち時間

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