わたしはセクサロイドに嫉妬する
ブログを書きたいけどテーマがないなあと思って、ふとTwitterで何について書いて欲しいか募集してみたら「性交渉用ロボットと旦那がイケナイことをしたらそれってどうなのよ」論争についてのネタ振りをされたので、今日はそんな話をしようと思います。
まずそもそも、わたしはとても潔癖な人間です。
普通に浮気は論外ですが、旦那が普通の風俗に行くことも完全にアウトです。セックス用のロボット(ここではセクサロイドと表記を統一しますね)も個人的にはアウトだと思ってます。うーん、この感覚、厳しいほうなんですかね〜。
で、セクサロイドはアウトなんだよねと旦那に話したところ、「え〜、いいじゃん。だってロボットだよ?そういうビデオに機械がついて連動しただけだよ?」と言われたので、うっかり「あれ?それならいいのかも?」と一瞬思っちゃったわけですが、待て待て、違うぞと思い直しました。
そう、セクサロイドは高度な性玩具とはワケが違うと思うんですわ。むしろ、わたしの中では、人間の風俗よりもタチが悪い。
たとえば風俗は、分かりやすい消費です。
下手すりゃ、終わったあとはその子の源氏名さえも覚えていなかったりもする世界ですから。でも、ロボットは違う。多分きっとね、名前を覚えてると思うんですよ。それがロボットの物珍しさゆえ、などが理由であったとしても。
旦那の解説を借りると、風俗は物質的で(安い風俗も横行してますからね、もはやそれが主流ですし)、アダルトビデオは物語的(偽物だけど演技をしますし)。
とすると、セクサロイドはどちらかでいえば、物語の側に寄ってるのではないかという解釈ができます。初音ミク的なものになると思うんです。
すると、単純に物質的消費かのような風俗より、物語性があってその子に愛着を覚えたりするのではないかと思うわけです。刹那な存在である、ロボットとの甘い時間。ロボットには、もうそこにいるだけで物語がありますからね。それが憎い。
どこかの風俗で知らない人間の女をうっかり抱いているのもかなり嫌だけど、彼の脳内の中で少しでもキャパを占める存在になりうるセクサロイドのほうが、わたしは嫌だという話。
根深い嫉妬の話ですねぇ。てへぺろ。
こう書いているとなんだか矛盾しているかのように聞こえてきますが、人間(風俗嬢)のほうがもはやロボットよりも簡単に性的に消費される時代がきているように個人的に感じています。
だってロボットが何かひとつするたびに、それが予想通りの答えでも予想外の答えでも、人間がやる以上にいちいち反応してもらえるじゃないですか。新鮮だし。(実際に初音ミクがそうだったじゃないですか)
つまり、わたしは人間だからそういう意味ではロボットに永遠に勝てないんですよ。風俗嬢もですけど。何やっても新鮮じゃないから。
だからわたしは猛烈に嫉妬します。ロボットに。セクサロイドに。
あと最後にひとつ言いたいのが、セクサロイドとイケナイことをして喜んでいる旦那の姿を想像すると、普通にちょっと悲しい気持ちになる予感がするからやめてほしいってのはあります。物語性、文脈を愛する我が夫ならやりかねないんですけどね。
それで喜んでんじゃねーぞ、おいこらみっともない!みたいな感覚です。ちょっと気持ち悪いですもん。
現場からは以上です。旦那よ、反論があればどうぞよろしく。