作家・ライター
シンガポール出身,元気なシングルマザー
鬱々とした陰気な感情を,
軽やかでポップな文章にするのが得意です

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社会人になったよ、報告

社会人になって、いつの間にやら3週間が経った。
驚く人も多いんだけれども、こんなわたしももう社会人なんで、次会う時は皆様に名刺配れるんだぞ。
 
きっと何も変わらないだろうと思っていた日々は、思っていた以上に何も変わらない。それどころか淡々と過ぎ行く日々がよりラクになっていることに、ちょっと驚いている。
 
大学時代、毎日のように授業へ行き、隙間時間には専門書や哲学書を読み、夕方から深夜までは毎日アルバイトをしていた。無謀なスケジュールの中で精一杯だった。
たとえ家に帰るのが明け方になろうとも、1限目のために寝てすぐに起きてはすっぴんのままジャージを着て、教科書をリュックに押し込んで快速電車に間に合うように走っていた。立ったまま電車やバスで眠れるようになった。かけもちのアルバイトは何個もあって、週7日全てに学業と労働の時間が組み込まれていた。そんな日々が長かった。
奨学金も仕送りも無い日々は、とてもじゃないが学業に全力は割けなかった。それはとても悔しくて、将来自分に子供がいるとするなら、こんな思いはさせたくないなと強く思った。
 
と、まあ、そういうことだったので、今の生活はとってもラクで仕方が無い。
1日に15時間働いても今、ビクともしない。タフになっている。あまりよくないことかもしれないけれども。いやだめだね、こりゃ社畜まっしぐら。

ただまあ、今はがむしゃら(わたしにとってのがむしゃらは、活動時間が1日20時間とか)に働かずとも、正社員のお給料はきちんと貰えていて生活は立派に営めるので、金銭的には何かをかけもちする必要も無く、以前に比べれば気の抜ける程社会人生活は、ラクだ。
そして面白いことに、今、時間に融通がきくようになっているので、ちょっぴり早起きして大学時代にゆっくり取り組めなかった好きな勉強ができるようになっている。

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(わたしのデスクの上)

入社した今の会社の始業時間は10時なので、9時に出社して1時間はフランス語や行政法の勉強をしている。コツコツ。早めに仕事が終われば、持ち帰って家で自炊したご飯を食べながらこれまた、コツコツ。(残業をやっている時もあるけれども)
明け方に寝るという必要も無く、ゆったりと快速じゃなくあえての普通電車で通勤しながらぼーっとする時間もある。ときに5つもバイトを掛け持ちして毎日詰めていたあの日々は、なんだったんだろうか。
 
しかも何より、今の仕事は面白い。
社会人で、縁あってスピード感溢れる会社に入れたので、新卒で普通は出来ない仕事ばかりが続々とまわってくる。無鉄砲なアイディアを歓迎してくれる受け皿がある。

突飛なことを言い出さない、といったことがわたしには出来ない。思いついたままにアイディアを紙を出す間もなく、机の上に書いていってしまう。思いつくまでは「探さないでください」と置き手紙をして、近所のカフェで体操座りをしている。でも、そんな社会不適合性を受け止めてくれる会社なので有り難い。
 
何億も動かすプロジェクト、新しく建てる建物のネーミングをゆだねられたりもする。それはとっても幸せなことで、責任感やプレッシャーも感じるけれど、わくわくがどうやったって緊張を上回る程の規模だったりする。
 
縁あって福岡の会社で、福岡の街を形作る仕事に携わっている。
その幸せを噛み締めつつ、仕事に慣れて来たことだし執筆活動の時間も増やさねばなと次のことも最近は考えている。文章書くの、個人的なものも続けていきたいもんね。

そんなこんなの近況報告。
お付き合いしているひとともまもなく1年、益々邁進していくSHOZON、です
 

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