作家・ライター
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急展開の95分。2月3日公開の映画『スリープレス・ナイト』を観て来た【試写会レポート】

先日、2月3日公開の映画『スリープレス・ナイト』を機会いただき、一足早く試写会にて鑑賞して来ました。

映画『スリープレス・ナイト』公式サイト

 

《ちなみにこのブログ記事はネタバレなしです、これから観る人にも読めるように書きますのでご安心ください》

 

スリープレス・ナイト

 

夜のラスベガスを駆け抜ける、その名の通り眠らぬ一夜のクライムサスペンス。邦題は「スリープレス・ナイト」ですが、オリジナルは「スリープレス」なんですね。

 

結論から言うと「とても95分の短い映画に思えない!」という感覚の映画で、しかもそれはとてもいい意味で!すごいテンポよく、かなり濃厚なんです。

映画を長時間観るのが得意じゃない人や、展開が早い映画が観たい人にはマジでぴったり。始まって5分ですでにスピード感にがっつり鷲掴みにされることでしょう。

 

 

個人的には頭を使わずにカラッと観ることのできる映画で、手に汗握るシーンがノンストップすぎて、ストレス解消したいときにおすすめだなと感じました。

オスカー俳優であるジェイミー・フォックスが主演のこちらの映画は、実は2011年に作られた映画のリメイク。当時は『フランス版ダイ・ハード』として売り込まれてたようです。

 

↓ 2011年版

スリープレス・ナイト [DVD]

 

あらすじはこちら。

 

ラスベガス警察のヴィンセントは相棒と共謀し、マフィアでカジノ王のルビーノから25キロものコカイン強奪。
しかし、内定捜査を進めていた内部調査官のブライアント、さらにルビーノとの取引を予定していた麻薬組織の冷酷なボス、ノヴァクからもヴィンセントはマークされてしまう。

ノヴァクから麻薬の行方を問い詰められたルビーノによって息子を誘拐されてしまったヴィンセントは、マフィア、麻薬組織、警察内部調査官たちに包囲される中、息子を取り返すために単身カジノへ乗り込んでいく。

 

と、これを読んでもなんとなくピンとこないかもしれませんが、まぁ面白い。

汚職に手を染めた刑事と、汚職刑事の存在に気づき内部調査している刑事。警察内の争いだけでも手に汗握る展開なのに、うっかり強奪しちゃったコカインがマフィアにとって超重要なものだったりで、息子を人質に取られるなどの展開が止まらない!

この映画、たぶん5分ぐらい見逃すとついていけなくなります。それぐらい展開が早い、早い。

 

結論から言うと「どんでん返し」が何度もあって、ああ、ああ、という驚きがあります。勘のいい人なら割と早い段階ですぐに結論に気づいちゃうと思うのですが、それをわかってたとしても面白かったです。

でもまあ、ちょっとストーリー展開が御都合主義かもな〜という気持ちもありつつ、そこはフィクションなのでご愛嬌。漫画のような展開だしリアリティは薄いけれど、登場人物の心情の動きには割と共感しやすいのは見所かなと思いました。

 

ちなみに家族愛が並行して描かれていますが、それがチープになりすぎていないのもよかったポイントのひとつ。

そういや同じようにストーリーに並行して家族愛を描こうとして完全に大失敗した、あの映画を思い出しますが……

(チラッ)

 

スーサイド・スクワッド(字幕版)

……うん、あの映画の失敗は、この映画では繰り返されてませんね(暗黒微笑)

安心してください。あの映画みたいな雑なぶち込み方はしていないのは、本当に良かった。つまりそれは、ストーリーの速度に引っ張られすぎないようなシナリオがよくできてるということなんですよね。

 

だってリメイクしたぐらいですし、制作段階でシナリオが面白いって確信しながらの制作になったのか、今回の映画の結末は完全に続編を彷彿とさせる終わり方でした。これの続編が出たら、観に行くだろうなあ。それぐらい個人的には好きな映画でした。

何も考えずに観られるのに完成度の高い映画って、なかなかない。

 

 

今年はキングスマンの続編も観たんですが、それもまた面白かったです。疾走感ある映画は本当にラクに観られるのがいいですね。

今年は、映画をもっと積極的に観る一年にしたいなあと感じました。まもなく歴史ある日劇も閉館するし(最後のゴジラ観に行こうかなあ)、上野の新しくできた大きな映画館も行きたいな。

色々と意識的に映画館に行きたいものです。コンテンツ、積極的摂取。

 

 

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