作家・ライター
シンガポール出身,元気なシングルマザー
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「ノマドなんて」と思っていたけど実際問題、家では仕事をサボりがち

 

今日はフリーランスになって感じたことを、ちょいとつらつら。

 

気がつけば、会社などへの所属をやめてフリーランスになって1年。

最初は「こんな小娘が独立したところで、もしかして誰も仕事なんてくれないんじゃないか」と心配ばかりしていましたが、それは周囲の編集者さんなどのおかげで、有難いことにただの杞憂に終わりました。

 

フリーになってからお給料は上がり、むしろ「いつ食えなくなるか」と心配するあまり仕事が詰め込みすぎて、仕事量をコントロールするこにもう少し気を配れたらよかったなと思う今日この頃です。

周囲を見渡してみても、仕事がないという人よりも、詰め込みすぎてやばい、という人のほうが多いように感じます。

 

私は基本的に家の中で仕事をしていて、リビングの一角に机に置いて、画面が一番大きなiMacで仕事をしています。シンプルイズザベスト、気持ちのいい環境です。サクサク仕事もはかどるぜ!

 

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というのは幻想で、実際はサクサクうまくはいきませんでした。

 

そりゃ毎日のように机の前に座ってパソコン触ってますし、大きなパソコンは超快適だし、仕事もしてるんですけども、家って誘惑が多いんですよね。

たった数メートル歩けばソファがあって、ワイドショー眺めながら寝転べるし。反対側へ歩けば冷蔵庫があって、誰の目を気にすることもなくおやつ食べられちゃうし。

 

なんだかやる気がないなーと思えば、寝室へ行って「2時間だけお昼寝しちゃお〜」の予定が、眠ったら最後、朝になっていたりします。うん、ただのサボりですね。自己管理能力が低い人間は、組織に所属した方がいいと私は本気で学びました。

 

ちょっと前の頃、安藤美冬さんなどがTwitterで大きく注目されていたような時代、ノマドという言葉が流行しました。

英語で「遊牧民」を意味する言葉の通り、あちらこちらに好きに移動して、好きな場所で自由に仕事をするようなことをいいます。今ではネット界隈ではすっかり定着した言葉となりました。

 

確かにどこのカフェに行ってもWi-Fiが用意してあるような時代、家でなくカフェや出張先、はたまた海外旅をしながら仕事だって続けられる気がします。

でも私は最初、この言葉に強い抵抗感がありました。

正直いうと、このノマドという言葉が「ちょっと気取った単語」に見えたからなんですけども、カフェでコーヒー1杯で粘って長時間仕事をしてる人ってそんなに偉いのか、と思っちゃったんですよね。むしろ邪魔じゃね、と。

 

それにパソコンは、やっぱりデスクトップのほうが肩こりにもなりにくいし、スペックはノート型に比べればいいし、何より画面が大きい。椅子にだってこだわれるから、どう考えても「パッと入ったその辺のカフェ」よりも家でそうやって準備した環境のほうが快適に仕事ができ、集中できるはずと思っていました。

この主張は結果としてあながち間違いではないのですが、落ち着いて仕事をできる場所を家の中に確保したって、人ってその通りには動くとは限らない、という当たり前の自分の心理を忘れていました。そう、人は飽きるし、サボるんです。

 

同じことを日々繰り返していると、人間は次第にラクな方へ、ラクな方へと流れます。自己管理能力が高い人は、それをグッとこらえて乗り越えるわけですが、それができる人って実際はそう多くはいないもんです。

わかりやすくいうと、大学の授業で単位をよく落としてた人、サボりがちだった人、そして留年しちゃった人。この辺は自己管理能力低めなのが明白なので、よっぽどの自己管理能力への自信がない限り、あまりフリーランスに憧れすぎちゃいけないと思いました。

もしもそれでもフリーランス生活に突入すると、働かざる者食うべからず。それを痛感するだけとなり、気楽で自由なフリーランス生活ではなく、怠惰に負けがちな(無職に限りなく近い)フリーランス生活になりがちです。ぼーっとしちゃうんです、特に貯金なんてあったりしたら。

うーん、世知辛い、けど事実。

 

こういう人はどうすればいいか。

元々フリーランスになりたがる人には飽き性で、会社員を続けられないというひとが多いんですから、そもそも「家でも私はコツコツ飽きずに仕事ができるはず」なんていう幻想は捨ててしまいましょう。人間、これは簡単ではないです。しかも、監視者も同僚もいないのですから。

カフェだと電源が確保できなかったり、長時間いると視線もきつくてストレスになるので、そういう人のためのコワーキングスペースに行くようにしたり、旅でもいいので、積極的に場所を変えていきましょう。

コワーキングスペースやレンタルオフィスなどをマンスリーでどこかを契約するのもいいですが、漫画家さんのように道具を常に置いておく必要がない限りは、それさえも飽きてしまう人もいますので(例:私がそうでした)、とにかくノートパソコンを持ってあちらこちらに行って集中するようにしてみたほうが、人間続くものです。

 

私は今後もしばらくは会社などへの所属をする予定はしばらくはないのですが、会社に縛り付けられるありがたさ、というのは正直あるんだなと最近強く感じています。それにオフィスに行けば、電気代も気にせずクーラーつけまくれるんですから。(夏は結構これが羨ましいんだよなァ)

 

一度フリーランスになったものの、会社員に戻る友人知人も数多く見てきました。人間、自由を求めて1人になったところで、さみしいしつらくなって、戻って行くことも多いのです。

人間は社会的な生き物ですもんね。毎日パソコンに1人で向かって、話し相手も同僚もいない生活は、自由でありながらもさみしいもんです。毎日会社へ向かう夫の背中を見ながら、ちょっと嫉妬してたりします。

私は体が弱いこともあって、フルタイムで働けないのですがそれでも、やっぱりいいなーと思うもんです。

 

幸いなことにMacBookは軽量ですし、あちらこちらに私は今日もノマドをしています。この記事だって、ちょっと入ったコワーキングスペースで書いています。友達のオフィスに行って仕事をしたり、夫との旅行先でちょいちょいと原稿を書いたりもしてます。

 

ノマドなんて、と思っててごめんなさい。

毎日の職場をゆるゆると変えていくのは、正直楽しいので、おすすめですよ。

 

 

↓ 私の使ってるMacBook。ピンクかわいいので超お気に入りなのと、女性でもかなり持ちやすいぐらい軽量になったのでおすすめです。

(昔のMacBookなんて重すぎて、カバンに入れてたらカバンの紐が取れたことあるのに時代はすごい)

MacBook (12-inch/1.1GHz Dual Core Intel Core m3/256GB/8GB/802.11ac/USB-C/ローズゴールド)

MacBook (12-inch/1.1GHz Dual Core Intel Core m3/256GB/8GB/802.11ac/USB-C/ローズゴールド)

 

 

 

 

 

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