短編映画「中の人」は、疾走感溢れる物語
私の友人がプロデューサーを務める映画「中の人」が、新宿の映画館で放映されると聞いて駆けつけてきました。
映画に関して完全にど素人の私ですが、15分の短編映画という制約の中で「ここまでできるんだ」と単純に思わせられるほどに濃密で、疾走感あふれる映画で、映像ってすごいなあと驚きました。(いやはや、この語彙力のなさよ……)
いや本当に、すごい。
映画の概要はこちら。
MOOSIC LAB 2017 コンペティション
【短編部門】公式出品作品 『中の人』
出演:白幡いちほ、百元夏繪、やしろあずき、オクショウ、清水鉄平、黒嵜想、若林章子、サフキン・パーベル/劇場版ゴキゲン帝国、電撃少女-Electric Girl-
監督:田中穂先|脚本:オクショウ|撮影:小寺安貴|録音:柳田耕佑|照明:尾山颯介|美術:木原瑞希|VFX:サフキン・パーベル|助監督:松田佳奈|宣伝:山寺澪|予告編:シミズカケル|音楽:福田直木(ブルー・ペパーズ)×きゃんち|企画・プロデューサー:大島遥平|カラー|ステレオ|15分
<あらすじ>
夫に先立たれ、老後の楽しみもなく、人生に絶望した富士浦トミ子(76 歳)。ある日、トミ子は 孫娘である女子高生の富士浦みねね(16 歳)からパソコンをもらったことをきっかけに YouTube で密かに音楽活動を開始する。ただし、孫娘「みねね」になりすまして…。やがてネット上で「みねね=トミ子」はついに大ブレイク、イベント出演のオファーまで舞い込む展開に!トミ子は無事 に初出演イベントを乗り越えることができるのか?!
要するに、おばあちゃんがネット上で話題の人物となってしまうんだけど、ビジュアルには孫娘の写真を使ってなりすましてて……という設定のストーリー。
果たしてバレずに乗り越えられるのか、という単純明快なものではありますが、そこまでに散りばめられた、それぞれのキャラクターの小さな感情のゆらめきが、爽やかに素早く描かれていきます。
予告編を見ると「のんびりしてる映画」に見えちゃうのですが、作品自体はめちゃめちゃ展開が早いです。音楽に合わせてザクザク進む感じ。さすが15分、でもそう思わせないほど丁寧な作りでした。
しかしおばあちゃんと孫娘って、いい設定ですね。好きです。
放映後は、舞台挨拶も。
同時に放映された長編映画「KILLERTUNERADIO(キラーチューンレディオ)」の出演者と、「中の人」の脚本を手がけたオクショウさんがステージに立ちました。
(舞台挨拶に遅刻しそうになったほどギリギリで寝坊してきたという、オクショウさんのトーク中。写真では見えませんが足元はドタバタゆえに、クロックスでした……)
「僕今日遅刻しちゃったんで、このあと僕が原作やってる漫画を無料で配りますね」と、いきなりの謎宣言。会場は笑いに包まれました。
ってことで、これは貰おうと舞台挨拶後にきちんと漫画、もらってきました。
ウチにテレビはありません (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)
- 作者: 井上菜摘オクショウ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: コミック
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(MHKという架空の放送局が、受信料を払わない家庭へ徴収しに行くギャグ漫画。面白かったです)
友人のやってる映画ということで、何の気なしに行ってみたわけですが、思った以上に面白くて(話もだけど、映画の面白さのほう)、うわー映画っていいなーと打ちのめされてきました。
ちょっといろいろ考えるきっかけにもなりました。
まだ公開予定もあるので、皆さんもぜひ観にいってみてくださいね。
映画『中の人』 (@nakanohito_2017) | Twitter
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